【ブリスベン26日AAP】 QLD州南部沿岸沖に浮かぶ観光の島、フレーザー島で、野生のディンゴ2匹が3歳少女を襲撃する出来事があった。少女は両足をかまれ病院に搬送された。
事件発生時、少女は本土に戻るための船を両親と一緒に待っていたところだったという。「フレーザー島ディンゴ保護団体」によると、少女は、両親がよそ見をしている間に砂丘をふらふらと歩いてディンゴに襲われたとみられている。同団体では、成体のディンゴが人間を襲うことは非常にまれなケースとしており、今回は繁殖期だったために自分たちの領域を保護する意識から少女を攻撃したのではないかと話した。同団体の代表は「通常、人間を襲撃するのは若いディンゴであり、成体のディンゴの襲撃事件はしばらく発生していなかった。ディンゴが問題を起こすのは観光客ばかりで、地元の人間は全く問題ない。ここは子どもの遊び場じゃなくて国立公園であることを認識すべき」と述べた。
環境・資源管理省は、少女を襲った2匹のディンゴを捜索中で、2匹は捕獲され次第、殺処分になるとみられている。