【キャンベラ1日AAP】 オーストラリア統計局(ABS)による今年6月までの四半期の生活費指標は前期比0.4%増となり、過去4年間で最も速い年間成長率で上昇していることが分かった。また、年金や生活保護受給者は、過去12か月で2.5%増となっている。
コムセックのシニアエコノミストのフェルスマン氏は、一般家庭においてガソリン代、医療サービス費、アルコールやたばこなどの嗜好品の値上がり家計をひっ迫している一方で、給与の伸び率が2.1%と停滞していることも、家計の苦しさの背景にあると指摘する。
オーストラリア労働組合評議会(ACTU)のマクマナス書記長は、国内の労働者たちが公平な賃上げを勝ち取るための方法や権力が必要だとした上で、「企業ごとの交渉制度は機能していないため、より大きい集団で協力することが大切」と述べた。