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政府、一時的ビザで勾留者の方正目指す

【キャンベラ26日AAP】   最近の移民勾留所における勾留者の暴動、抗議活動多発を受けて、連邦政府は、一時発行ビザ制度を導入し、勾留者に品行方正を求めるとした。

ボーエン連邦移民相が26日に提出した改正法案によると、移民勾留所にいる亡命希望者に対して、犯罪行為に関与した場合は、移民申請手続きの一環である「人物検査」(Character Test)に自動的に不合格となり移民申請は却下される。しかしながら、一時発行ビザの対象にはなることができ、家族呼び寄せのスポンサーになることや自国の状況が改善した場合などは送還される可能性もあるものの、それまではオーストラリア滞在が認められる。

ボーエン移民相は、「一時発行ビザ制度には、犯罪・抗議活動に参加しないことという条件がある」として、同制度導入で移民勾留所における現状改善を目指すとしているが、野党側は「一時発行ビザは違法的に入国した人々に対するものであり、犯罪者を国に滞在させるためのものであるべきではない」として反発している。

シドニー西部にあるビラウッド移民勾留所で行われている抗議活動では、現状に不満を持った勾留者が建物に火を放つなどし、大規模なダメージが出た。暴動発生から7日目となる26日現在、同所では3人の男が屋根の上に居座り引き続き抗議活動を行っている。またWA州にある移民勾留所でも、勾留者のハンガー・ストライキが行われている。

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