【キャンベラ2日AAP】 連邦のダットン移民相は2日、国際連合による移民受け入れ指針となる「移民に関するグローバル・コンパクト」に、国防を脅かす恐れがあるとして署名しない意向を明らかにした。同指針にはこれまで、190以上の国が同意している。
国際連合は指針の中で、より安全で秩序のある移民政策を促進するとともに、不法移民の取締り強化を掲げている。ダットン移民相は2日、2GBラジオ番組に出演し、国防を守るために懸命の努力をしてきたとして、「主権を明け渡すような書類に署名するつもりはない」と話した。
さらにダットン移民相は、欧州諸国で何百万人もの不法移民が溢れかえった状態のなか、人々は自分のアイデンティティーを少しずつ失ってきていると指摘。将来、何世代にも影響が及ぶものだとして、「(アイデンティティーは)簡単に得られるものではなく、諦めるつもりはない」と述べた。