【シドニー3日AAP】 シドニーでは賃貸住宅や公営住宅が不足し、ホームレスの家族が増えていることが調査で分かった。
ウェスリーミッションの調査報告書によると、このような家族は現在、オーストラリアのホームレス人口の4分の1以上、もしくは3分の1を占めるという。同社CEOのガーナー氏は、「ホームレス人口は驚くほど増加している。このような人たちは、親族や友人の家の床の上で寝たり、車の中で寝泊りしている。若い層や女性が多く、また子連れが多い」と語った。調査では、家を出る理由として、離婚などの夫婦間の不和を上回り、ドメスティックバイオレンスが最も多かった。また、10歳以上の子供の10人に7人は暴力やいじめを受けたことがあり、5人は薬物やアルコールの問題を抱えている。さらに、10人に6人は補導暦または拘留されたことがある。
ガーナー氏によると、このような人々の多くは賃貸住宅を希望しているが、住宅事情は厳しい状態だという。「シドニーの賃貸住宅不足と年10~20%という家賃上昇の状況は、今後もすぐに改善しないであろう」と語った。