【キャンベラ4日AAP】 連邦の野党労働党は、日本が10年間にわたる商業捕鯨の解禁を要求する動きを見せていることについて、これを阻止するため、フライデンバーグ環境相を今年9月に開催される国際捕鯨委員会の会議へ出席させるべきとの考えを、あらためて示したことが分かった。
労働党のバーク影の環境相広報担当は、「クジラにもりを打ち込み、小さく刻んで皿に盛り付けて食べることのどこが科学的なのか」と述べ、日本の調査捕鯨を強く批判。「連邦政府は言葉だけでなく、実際に会議に出席し、日本の商業捕鯨に反対すべきだ」と訴えた。
一方、連邦のフライデンバーグ環境相は先に、オーストラリアと日本は深い絆で結ばれているが、捕鯨では意見の相違があるとした上で、ビショップ外相との共同声明を発表し、「反捕鯨国は、日本の商業捕鯨を解禁すべきとの提案を共に拒否しよう」と呼び掛けた。