【シドニー5日AAP】 NSW州のベレジクリアン州首相は5日、州内の10年生と11年生の生徒を対象とした、ACWY型髄膜炎菌感染症の予防接種プログラムに、さらに360万ドルを拠出する方針を明らかにした。特定タイプの髄膜炎菌感染症が全国で急増していることが背景だ。
1,700万ドルを投じた同プログラムでは2017年以降、20万人以上の生徒が予防接種を受けている。特にW型は致死率が他の型の8倍と高く、2014年~16年の間に感染者が4倍と急増しており、州政府は感染拡大の防止に乗り出している。
NSW州保健省のチャント氏は、リスクが高い思春期の子どもたちを対象とした理由として、子どもたちの免疫力を上げるためには、学校でまとめて予防接種を行うのが最も効率的と説明。また、春は感染が増加する時期だとして、発熱や頭痛、吐き気などの初期症状が見られた場合、速やかに医師の診察を受けるよう呼び掛けた。