【メルボルン7日AAP】 労働組合、環境・研究団体からなるサザンクロス気候連合(The Southern Cross Climate Coalition)は、汚染の少ないオーストラリアの将来を実現するには、炭素税だけでは困難だと発表した。
同連合は、炭素排出量への価格設定のほかにも、汚染度の上限設定をはじめ、各産業や労働者・家庭への標的援助、新規の発電機用の排出実績基準、そして炭素農業への支援が必要だと主張する。
同連合のメンバーである豪気候協会(Climate Institute)のジョン・コナー代表は、「世界の先進国の中でも、オーストラリアはエネルギーの最大の浪費国のひとつである」と述べた。また、「クリーン・エネルギーへの投資を促進するためには、大規模な汚染者が各自の汚染の代償を支払い始めなければならないが、他の政策も必要だ」と語った。
コナー氏はまた、気候変動に関する議論が詳細を探る段階に入り、その勢いが失われていることから、気候連合は今回の発表を決定したと、発表の経緯について明らかにした。