【キャンベラ7日AAP】 オーストラリアの人口は7日夜、予定より数十年早く2,500万人に達するとみられる。タッジ市民権相は、移民を国内各地に満遍なく定着させる必要があると訴える。
国内の年間増加人口の半数以上を移民が占め、移民の90%以上がシドニーまたはメルボルンに押し寄せている。タッジ市民権相は7日、「メルボルンやシドニーなど人口圧迫を感じる地域もあれば、人口増を懇願する地域もある」と述べた。連邦政府は過去数か月にわたり、長期の地方滞在など技能ビザ保持者に対する条件の厳格化を検討してきた。子どもを学校に行かせて地域に根を張り、長く住まわせるのが狙いだ。
タッジ氏はさらに、技能ビザ保持者の多くが入国後数か月以内に職を失うとして、「必ずしも有能な人物が魅力的なわけではない」と実業界リーダーらに向かって話した。
野党労働党のアルバニーズ影のインフラ相は、人口増加の節目に合わせ、「高速鉄道を含む公共交通機関や道路建設プロジェクトにさらなる拠出が必要」と訴えた。