【キャンベラ11日AAP】 連邦政府は10日発表の2011/12年度予算案の中で、恒久的にオーストラリアに移住する人に対するビザの発行数を増やすことを盛り込んでいる。一番の目的は、地方での技術者不足を解消することだ。
連邦政府は、恒久的移民者受け入れを来年度は18万5000人にまで増やすとしている。うち3分の2はいわゆる「技能移民」で、さらにこのうち1万6000人は確実に地方に定住することが移住ビザの条件となる。
これに対して国民党は、地方産業のうち農業だけでも8万人が必要だとされている中、この数字は全くもって少なすぎると訴えた。また、就業訓練に対して2億8100万ドルを投入するという来年度予算案では、農業・園芸分野は対象外となっていることも指摘した。