国際

豪国籍の外交官、戦犯容疑で告訴

【シドニー14日AAP】   オーストラリア国籍を持ち、スリランカの外交官でもあるパリッタ・コホナ氏が、2年前にスリランカ政府に降伏しようとしたタミル人の殺害に共謀したとして告訴された。

シドニーの主要新聞『シドニー・モーニング・ヘラルド』紙が伝えたところによると、当時の過激派組織「タミル・イーラム解放のトラ」による内戦が終焉を迎える数時間前に、コホナ氏は仲介者を通じ、降伏の手順を明白に説明したテキスト・メッセージを送信したとされる。それには、「軍隊に向かってゆっくりと歩くだけでいい。白旗を持ちながら、注意深く指示に従うこと。兵士たちは自爆犯に神経質だから」と書かれていた。

翌朝、民間人やタミルのトラの兵士、反乱軍の政治家ら20人近くが白旗を持って、スリランカ国軍の部隊に向かって歩いていったが、半時間以内に銃殺されたと報告されており、生存者はひとりも分かっていない。

これを受けて、国外に離散した2組のタミル人グループが国際刑事裁判所に対し、コホナ氏を戦犯容疑で告訴した。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら