【シドニー１５日ＡＡＰ】　　　オーストラリア全国及びニュージーランドの警察は、１３日夜から２日間を「トランス･タスマン飲酒犯罪特別強化期間」として、飲酒絡みの犯罪の集中検挙を行った結果、多数の逮捕者が出た。

ＮＳＷ州ではこの２日間で５６３人の逮捕者が出たが、同州警察協会によると、以前の同様の集中検挙時よりはるかに少ないという（２００９年１２月：６４０人、２０１０年９月：７３７人、２０１０年１２月：７２３人）。同協会は「この逮捕者数をみると、オーストラリアにおける飲酒・暴力絡みの犯罪はコントロールが効かない状態にあることが分かる」とし、現行よりもさらに厳しい法の制定を求めるとともに、パブやクラブなどの法定閉店時間の午前３時を見直す必要があるとも話した。

ＮＳＷ州の逮捕者には、シドニー東部ボンダイで、女性警官の頭部を殴ろうとして逮捕された３１歳の男や、子ども３人が同乗する中、法定アルコール度数を４倍上回る状態で運転していた３６歳女、また１６歳少女にアルコールを提供した１８歳男などが含まれる。一番逮捕者数が多かった地域はシドニー南西部（逮捕１０３人、起訴１２３人）、次いでシドニー市内中心部（逮捕：１０２人、起訴１５７人）。