【キャンベラ21日AAP】 ギラード連邦首相は、野党が今年の選挙開催を推し進めている理由として、野党による炭素税の反対運動が来年にはごまかし行為であることが暴かれるのを自覚しているからだと述べた。
野党の反炭素税運動について、首相はメルボルンで開催されたVIC州労働党の党大会で、野党が「2013年に勝利できると考えているからではなく、この思慮に欠く中傷作戦が2012年にオーストラリアの全国民の前で暴かれることになるからだ」と語った。また、英国のキャメロン首相やニュージーランドのキー首相などの保守政権を例に挙げ、他国では保守政権と言えども「私と同様、環境の保護と、経済のために強力でクリーンなエネルギーの未来を確保するために行動しなければならないことを理解している」と述べた。
炭素税をめぐってはギラード首相に対する国民の支持率が低下し続けており、最近のQLD州民への世論調査では、同首相への支持率が47%に対し、自由党のアボット氏への支持率が53%と上回った。また、労働党の党首として誰を好むかという質問に対しても、ギラード首相を好むとした回答者が19%に対し、前首相のラッド現外相を選んだのが59%だった。