【キャンベラ24日AAP】 先月、ボーエン移民相がTAS州にある旧兵舎を移民拘留所として一時利用すると発表した件に関して、移民省は、先住民の認可が下りずに工事着工ができないことを認めた。
ボーエン移民相は、ホバート北部ポントビルにある旧兵舎に移民希望者400人を収容することを発表したが、そのためには先住民系の所有地を走る道路の建設工事が必要となる。政府は、この工事認可を地元先住民グループから受けようと躍起になっているが、先住民側の土地管理スタッフは工事に抗議するストライキに入っていて認可を受けられる状態ではないという。この認可がなければ新移民拘留所開設計画は実行することができない。
移民省では、この問題について今週初めて聞いたとした上で、認可が下りなければどうするのかといった質問に対して明言は避けたが、移民拘留所開設は不可欠であり、何としてでも計画を推し進めたいと述べた。