生活

貧富格差の拡大明るみに 調査結果で

【シドニー27日AAP】   ボランティア団体「救世軍」は特別募金活動の開始を今週末に控え、オーストラリア人の生活状況に関する調査結果を発表。これによると、国内の貧富の格差が拡大していることが分かった。

調査会社「ロイ・モーガン」によるこの調査は国内の660のサンプル数をもとに行われたもの。調査結果によると、昨年、約60%のオーストラリア人(1110万人)が国民の貧富の格差が拡大していると感じており、68%(1250万人)が生活必需品(公共料金や食料)の購入に苦心している人を知っていることが分かった。救世軍の支援を受けている人の4分の1が、生活状況は昨年より悪化しているとし、うち65%が美容、化粧、ヘアケアなどの費用を削減しなければならなくなったと回答した。救世軍は、現在オーストラリア国内では220万人以上(約12%が子ども)が貧困生活をしていると見積もっている。

救世軍の代表は、生活必需品の価格上昇は低所得家庭に大きな影響を与えているとし、これだけ多くの人が毎日の生活で必要なものを購入できないでいる人たちを知っていると回答したことは大きな問題だとした。

28日から2日間開催される救世軍の特別募金活動「レッド・シールド・ドアノック」の目標募金額は7900万ドル。代表は「このチャリティは食料や毛布を確保することだけが目的ではなく、避難所、電話、カウンセリング、緊急サービス、雇用や家族支援など、様々なサポート提供を目的としている」とした。

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