【シドニー27日AAP】 ある企業のクレジットカード支払端末機に対するセキュリティ上の違反が原因で、主要銀行は何千枚ものカードを無効にした。しかし、関与した企業の名前やその取り扱い銀行については公表されていない。
このセキュリティ違反を受けて、セントジョージ・バンクでは現在のところ、少数の顧客のクレジットカードを無効にしたと発表したが、詐欺行為の可能性を考慮して監視を続けているという。一方、コモンウェルス・バンクではより思い切った処置を取り、8000人の顧客に通知し、「優先事項」としてカードの再発行を実施した。
また、ウェストパックとナショナル・オーストラリア・バンクの両行は、少数のクレジットカードを取り消したと発表したが、ANZは通常の詐欺防止措置を通じて状況を監視しているとした。
全5行とも、自行のセキュリティシステム自体には侵害がなかったという。また、今回のカードの取り消しが原因で発生した手数料や、資金の盗難被害については、顧客は責任を負わないとしている。