【シドニー28日AAP】 オーストラリアへの亡命希望者の申請処理を太平洋諸国で行おうといういくつかの連邦政府案について、グリーンズはすべて「ひどい考え」だと酷評した。
同党のセーラ・ハンソンヤング上院議員は28日、シドニー西部のビラウッド勾留所の外で記者会見を開いた。そこで同議員は、「まるで目にふれなくなると忘れてしまうかのごとく、オーストラリアの義務を海外に追いやろうとするためだけに、どれだけの時間と労力と公的資源が浪費されているのか」と述べた。また、勾留所の受け入れ候補国として浮上しているマレーシア、ナウル、ソロモン諸島のいずれに勾留所を設置することも、「ひどい考え」だと批判した。
連邦政府は現在、船で到着した亡命希望者800人をマレーシアに送還する代わりに、同国で正式に認められた難民4000人を受け入れるという協定を同国と交渉中。また、ハワード前政権の時代には、ナウルとパプア・ニューギニアに勾留所が設立されたことがある。一方、『ザ・ウィークエンド・オーストラリアン』紙が28日に伝えたところによると、ソロモン諸島などの他の太平洋諸国も受け入れに関心を示しているようだ。