【キャンベラ28日AAP】 オーストラリア人俳優のケイト・ブランシェットさんとマイケル・ケイトンさんが、炭素汚染の低減を国民に訴える新しいテレビ広告キャンペーンに出演する。ふたりが出演するCMは、日曜の夜に放送の人気料理番組「マスターシェフ」などの時間帯に放映される予定。
「セイ・イエス(Say Yes)」と呼ばれるこのキャンペーンは、グリーンピースや世界自然保護基金など、合計9つの団体が後援している。そのひとつクライメート・インスティチュートのジョン・コナー会長によると、同キャンペーンにはこれまで約100万ドルが投入されたという。
CM放映に先駆けて同会長は、「オーストラリアは汚染度の高い経済国」として、同キャンペーンが、大企業に各自の引き起こした汚染に対して代償させ始めるためのアプローチであることを全国に伝えたいと述べた。また同会長は、「その場合、クリーン・エネルギーに投資するだけではだめで、低・中所得層の家庭を支援する資金も必要だ」と語った。
「セイ・イエス」キャンペーンはテレビ広告のほか、6月5日の世界環境デーに各州都で集会を開催するまでの1週間、さまざまな活動を展開する予定。