【シドニー1日AAP】 NSW州不動産業協会(REINSW)が発表したデータによると、シドニー中心の借家の空戸率は0.9%に落ち込み、過去12カ月で最低となった。
シドニーの中心部から半径10キロ以内に点在する借家の空戸率は4月に行われた前回の調査結果から0.2%下落の0.9%だった。しかし、市中心から離れると空戸率は回復がみられ、中心から半径10-25キロ以内では1.4%に上昇(前回比+0.3%)。半径25キロ以上だと1.4%(+0.2%)。シドニー全体としては前回比0.1%上昇の1.4%だった。
REINSWは「オーストラリア最大の都市の借家空戸率が記録的な低さであることは衝撃的な事実であり、かつ政府が長年におけるシドニーの借家問題に何の対策も講じていないことが明らかにされた」と話した。
ニューカッスルとウーロンゴン地方の空戸率は幾分回復。州中央西部ハンター地方でも前回比0.2%上昇の1.5%だった。シドニー南部イラワラ地方は前回調査から変化なしの1.3%。州中央沿岸部も現状維持の1.6%。