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「マレーシア送還でも難民の人権尊重」

【シドニー3日AAP】   オーストラリアに到着する難民の拘留施設の国外設置でマレーシアがその候補に挙がっている件で、マクレランド連邦法務相は「マレーシアに送還されたとしてもその人権は守られる」と話した。マレーシアは国連の難民条約に批准していないため、難民に対する対応が懸念されている。

ABC局が入手した資料によると、マレーシア政府は、オーストラリアから送還される難民受け入れを開始した後も国連難民高等弁務官事務所の人権に関する規制に拘束されることを希望していないとしている。これに関してマクレランド法務相は、マレーシアに送還される難民たちの人権は尊重されることを強調。しかし一方で、マレーシアが難民取り扱いについて国連の管理下に入らないことで、与党内ではマレーシアに拘留所を設置することに反対する者が出てくるのではという疑問に対して否定をしなかった。

連邦政府は、マレーシアが800人の難民を拘留させる代わりに、同国に居住する難民認定者4000人を引き取ることを条件として、現在マレーシア政府と話し合いを進めている。

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