【ブリスベン2日AAP】 先月23日、QLD州タウンズビル北部にあるトゥーレカー海岸で、珍種の「オーストラリアカワゴンドウ」(イルカの一種で2005年に発見されたばかり)2頭の死骸がロープにくくりつけられた上、マングローブの木につなげられているのが発見された。関係当局では現在も犯人を捜している。
グレート・バリア・リーフ国立公園管理局は、これらのイルカはおそらく漁船網に偶然引っかかったものであろうとしたが、それでも通報する義務はあると述べた。環境保護団体のWWFは「今回の犯人は自分たちが何をしたのか分かっているはず。関係者も知っているはずだ。漁師には間違いを犯した仲間を守るよりも絶滅の危機にある動物たちの保護を行ってほしい」と話した。
グレッグ・ハント影の連邦環境相は、オーストラリアは世界でも有数の海の動物たちの生息地であり、これら生物の保護に全力で取り組むべきだとした。また、ブライQLD首相に対して、今月5日の世界環境デーには、ジュゴンやウミガメなど希少種の動物の殺りくを行う人物の捜査を開始すべきだとも話した。