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スマート包帯で医療費削減の期待

【メルボルン5日AAP】   傷口が感染すると変色する「スマート」な包帯が、メルボルンの研究チームによって開発された。現時点ではまだ初期段階の発明だが、将来的にはオーストラリアにおける慢性創傷の医療費を5億ドル削減できると期待されている。

研究チームのリーダーを務めるのが、CSIROの材料科学者でモナッシュ大学の博士学生でもあるルイーズ・ファンデルヴェルフ氏。同氏によると、変色することで0.5度以下の温度差を示すことのできる繊維を開発したという。この繊維を包帯に組み込むことで、体温の局部的な増減を伴うことの多い血液供給への感染や妨害などの治癒上の問題を、看護師が素早く発見することが期待できるという。繊維の開発に成功した研究チームでは、今後6か月以内に包帯を製品化する予定。

オーストラリアでは人口の3%が慢性創傷を患っており、医療制度にとって年間5億ドル以上の負担となっている。

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