【キャンベラ23日AAP】 連邦のターンブル首相は、自由党が24日正午に開催を予定している党会議において、党首の交代で一致した場合、党首選に出馬する意向のないことを明らかにした。ただ、出馬を狙うとみられる元内務相のダットン氏が、議員資格を定めた憲法44条に抵触している可能性があり、こちらの行方も注目を集めている。
ターンブル首相は「国民が今日および今週の議会での動きに、大きな不安を感じているのは無理もない」と感想を述べるとともに、「オーストラリアの首相になろうとしている人物に、議員資格があるかどうかがどれほど重要であるか何度言っても、言い過ぎということはない」として、ダットン氏の資格を早急に明確にする必要があるとの見方を示した。
また、ターンブル首相は一連の自由党の混乱が収束すれば、国民は総選挙の実施を求めるだろうと予想。自身が身を引いた場合の後継者については、明言を避けた。ただ、モリソン財務相など複数の名前が挙がっている。