【シドニー23日AAP】　　NSW州警察は23日、粉ミルクなどの窃盗グループを指揮していたとみられる、48才のリーダー格の女を逮捕したことが分かった。女は少なくとも12人を使って粉ミルク25万ドル相当を盗ませ、需要の高い中国へ密輸していたとみられている。

警察はまた、シドニー郊外のカーリングフォードの住宅2軒から、現金21万5,000ドルに加え、粉ミルク4,000缶以上、マヌカハニー、電子歯ブラシ、ビタミン剤、マヌカハニーなどの入った複数の箱を押収した。

粉ミルクはオーストラリア国内で1缶当たり約20ドル～35ドルで販売されているが、中国ではこれが2倍以上の値段で売れるという。粉ミルクによる乳児の健康被害など、中国では国産の粉ミルクへの不信感が依然として強く、親たちはより安全な外国の製品を求めているという。