【シドニー23日AAP】 NSW州警察は先週、アスベスト約1万7,000トンを違法に廃棄したとして、シドニー空港の廃棄物管理会社で社長を務める48歳の男を逮捕した。ただし、捜査当局はアスベストの廃棄場所が依然として特定されていないとしている。
NSW州警察によると、2016年半ばから始まったグリーン・スクエアの再開発工事で、男の会社はアスベストで汚染されたビルのがれきなど、トラック約600台分の廃棄物の撤去を担当したとみられている。当初は、規定通りに作業を行っていることを示す書類などが提出されていたが、ここにきて不正が発覚した。
アスベストは発がん性物質を含むことで知られ、大量の廃棄が行われたことが明るみとなり、廃棄場所の特定が急がれるが、NSW州警察と環境保護当局は、今のところ汚染物質に触れたなどの報告はなく、何らかの情報を入手した場合には速やかに通報するよう市民に呼び掛けている。