【シドニー7日AAP】 犯罪統計局が公開した最新の四半期の犯罪データによると、NSW州では、家宅侵入や強盗などは減少しているものの、ドメスティック・バイオレンス(DV)や覚せい剤に関する犯罪は増加していることが明らかになった。
このデータによると、2011年3月までの過去2年間において、17ある主要犯罪項目のうち、家宅侵入や強盗などの件数は下降傾向にあった。一方、DVに関しては、シドニー周辺で3.3%、州全体で1.2%の上昇がみられた。また、売春関連犯罪は91%、覚せい剤(アンフェタミン)の売買では75.5%の上昇率だったが、これは州全体における取り締まり強化の結果だとみられている。
ガラッチャー州警察相は、犯罪件数が全体的に下降・現状維持の傾向にあるのはいいことだとした。一方で犯罪局では、DV件数は、男性の飲酒機会が多い夏場に増加し冬場に減少する傾向があるとして、今回のDV件数増加は季節的要因が大きく占めているとした。