【シドニー11日AAP】 健康上の問題を引き起こすことで知られている車両排気物質に対する新しい汚染規則が、連邦政府によって導入される。これにより、オーストラリア国内で販売される新車の乗用車、小型トラック、四輪駆動車のすべてが厳しい汚染規制に従う必要が出てくる。
この動きは自動車メーカーからの抵抗を長年受けてきたため、連邦政府では今後7年間にわたり新規の設計規定を段階的に実施する予定。自動車メーカーに対し、心臓血管や呼吸器の疾患の原因となる炭化水素、窒素酸化物、粒子状物質という3種類の主要汚染物質の削減を義務化する。
政府によると、新基準によりスモッグに関連した疾患が減少し、今後20年にわたる公衆衛生費の15億ドル以上の削減が期待できるという。一方で、特にディーゼル車など、一部の新車価格が上昇する可能性も認めた。