【キャンベラ14日AAP】 現在、オーストラリアを訪問中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は、ギラード連邦首相について話をしていた際、首相を「男」と勘違いして話をしていたところ、側近から「女性」であると訂正され苦笑いを浮かべる一幕があった。
ダライ・ラマは14日、キャンベラの国会議事堂内で、ギラード首相が同氏との面会の意志がないことについて聞かれた際に、自身の訪豪目的は人生の価値と宗教的調和の促進であるとし、「首相が宗教に興味がないのであれば面会の意味はないし、私も“彼”に助言を求めることはない」とコメント。側近がすぐさま首相は“女性”であることを告げると、ダライ・ラマは笑いながら「ああ、“彼女”ですか」と述べた。
ギラード首相は今週、「同氏の訪豪が頻繁にあることを考慮すると現行どおりで問題ない」として、ダライ・ラマが訪豪するたびに首相が会談をする必要はないと明言した。労働党政権下で首相がダライ・ラマと面会したのは1992年のキーティング首相が最後。自由党のハワード元首相は1996年と2007年に同氏と面会。労働党のラッド前首相は、2008年と2009年の訪豪の際に同氏との面会を拒否したことから、中国政府を恐れてのことかとささやかれた。