【シドニー29日AAP】 NSW州警察と環境保護当局は29日、同州で違法投棄された後、その所在が不明となっていた1万7,000トンのアスベストによる汚染廃棄物の一部が、シドニーCBDから北へ約70キロメートルのカルナラ(Kulnura)で見つかったと発表した。
警察の広報担当は声明の中で「組織犯罪グループが違法投棄に関与しているとみられる」と説明した。警察は今月半ば、シドニー空港で国外へ逃亡しようとした48歳の男を、事件に関与したとして逮捕している。
また、汚染された廃棄物が見つかったカルナラの土地の所有者は、廃棄物は汚染されていないと主張しているが、調査結果からはアスベストが見つかることが予想され、「大規模な除染が必要」とみられている。また、警察は不明となっている1万7,000トンのうち、どれだけの量が発見されたかは不明だとしている。