【キャンベラ29日AAP】 モリソン首相がこのほど、トニー・アボット元首相を新たに創設された先住民関連の役職に任命したことについて、先住民族のリーダーたちは、元首相は先住民関連の問題でお粗末な仕事しかしておらず適任でないと憤慨していることが分かった。
オーストラリア先住民国民会議のロン・リドル共同議長は、アボット元首相が首相だった期間、先住民族の教育や雇用、健康問題などに関する協議は決して十分といえるものではなかったとして、アボット元首相の任命について「まったく信頼していないし、希望も持っていない」と述べた。
一方、モリソン首相はアボット元首相と以前、先住民の暮らす地方のコミュニティを共に訪れた経験から「アボット氏が先住民の人々の暮らしについて、今後何世代にもわたる改革を行っていくことにどれほど熱心かを間近で見た」と述べ、役職に適した人選だと強調した。