【ブリスベン31日AAP】 QLD州クイーンズランド工科大学(QUT)の研究チームはこのほど、水中ドローン「レンジャーボット(RangerBot)」を使用したグレート・バリアリーフの保護の実験に乗り出したことが分かった。グレート・バリアリーフは、水温の上昇による白化現象で死滅の危機に直面している。
QUTの研究者たちによると、水中ドローン使用することで、白化現象の経過の観察、水質の調査、サンゴにとって有害なオニヒトデの駆除など、サンゴを保護するために様々なことが可能になるという。オニヒトデは99%の確率で発見し、駆除のために酢や胆汁酸を注入することも出来る。
また、研究チームを率いるダンバビン教授によると、レンジャーボットが自動操縦であるだけでなく、人間よりも3倍の長さを潜水可能で、どのような気象条件でも操作が可能だといい、「実験が完了した後には生産スケールを拡大し、実用化に向けた承認を得る準備もしている」と意欲を示した。