【メルボルン22日AAP】 南米チリの火山灰が風に乗ってオーストラリア南部上空を覆っているために国内の航空便に影響が出ている問題で、カンタス航空、ジェットスター航空、バージン航空の3社は22日、TAS州発着便以外の国内線全便を再開した。気象庁は、TAS州は、23日まで火山灰雲に覆われるという予想を発表している。
ニュージーランド発着便に関しては、同航空3社はいずれも引き続き運航を見合わせている。一方で、ニュージーランド航空は火山灰にも関わらずオーストラリア-ニュージーランド間の便を通常どおり運航している。タイガー航空は、ほとんどの国内便を再開させたが、22日は火山灰雲が発生したため24便をキャンセルした。
火山灰雲の影響で、20日と21日は国内の複数の主要空港が一時閉鎖の事態となった。カンタス航空では、火山灰雲による経済的損失は、20日までで2100万ドルと見積もっている。