【ゴールドコースト24日AAP】 南米チリからの火山灰が原因で、オーストラリア各地では航空便の遅れが深刻な問題となっているが、先月発表された連邦予算の削減のせいで、国際線の利用者は空港での手続きの遅れにも巻き込まれることになりそうだ。
豪観光輸出会議(Australian Tourism Export Council)によると、予算削減の一環として実施される3400万ドルの「効率減額配当(efficiency dividend)」の結果、オーストラリアの8つの国際空港では、今後4年間にわたり徐々に、旅客サービスの低下や乗客処理時間への多大な影響が予想されるという。国際線のピーク時の到発着の待ち時間が最大24分増加するとみられ、その影響は来週から出てくる見込み。
同団体のフェリシア・マリアーニ新会長は、「予算削減は、預け荷物の受け取り業務、空港の到着エリア、地上輸送施設にも例外なく影響を与えるだろう」とし、「中国など、アジア市場からの観光客が急増している中、オーストラリアへの外国観光客数を拡大しようと航空産業が目指しているこの時期に、(予算削減)は空港の収容能力に大打撃である」と述べた。