【キャンベラ5日AAP】 与党自由党は長年にわたって70歳への定年引上げを提唱してきた。モリソン連邦首相は5日、「もう定年を引き上げる必要はないと考える」と述べ、現行の67歳のまま変更しない意向を明らかにした。
野党労働党のショーテン党首は、「モリソン氏は選挙で政権続投が得られた後で上院を統制し、再び定年を引き上げるだろう」と話した。
定年引上げは2014年、アボット政権下でジョー・ホッキー財務相が最初に提案したが、法制化されることはなかった。2035年に70歳に達するまで2年ごとに6か月引き上げる計画で、4年で36憶ドルの削減になると見積もられたが、定年70歳の考えは高齢者らに不安をもたらした。
合同年金協会(CPSA)によると、50歳以上で生活支援金“Newstart”を受給する人の多くは、老齢年金受給まで3年待つ必要がなくなる。