【シドニー5日AAP】 オーストラリア救急隊協会(APA)NSW州支部のスティーブ・ピアース氏は5日、今月2日に救命にあたった25歳の男性が死亡したのは、遺族らが隊員による救命治療を妨害したことが原因との見解を示したことについて、「まったくの誤り」だったと謝罪した。
NSW州救急協会は先に、シドニー近郊のリバーウッドに住む25歳のヘイムズ・イブラヒムさんが死亡したのは、家族や知人らが暴徒化し、救急隊員らの救命作業を妨害したためとする声明を発表。これに対し、遺族はこの声明でさらに苦痛を受けたと訴えていた。
APAのNSW州支部は、イブラヒムさんの死は遺族たちの行為が原因とする見解は間違いであり、そのような声明は発表されるべきではなかったとした上で、遺族が救急隊員を妨害したり、脅すことはなかったとの見解を示した。