【シドニー6日AAP】　　シドニー北部ウィーラー・ハイツの高齢者介護施設に勤務する35歳の男が、入居者の82歳の男性を靴で叩いたり、衣服を脱がせる際に激しく押したり、引きずるなどの暴行を加えたとして、NSW州警察に逮捕されていたことが分かった。

介護士の男が入居者の男性に暴行を加える映像が残っており、逮捕につながったとみられている。NSW州警察のマジー刑事部検査官代理は、「非常に悪質な行為で映像は見るに堪えず、家族の苦痛は想像もつかない」と述べた。

一方、NSW州警察は、介護施設に隠しカメラが設置されていたことの違法性については関与しない立場を示す一方、映像を録画した人物は法的な問題には巻き込まれていないと説明した。さらに、他の入居者について今のところ同様の懸念はないが、高齢者への虐待行為は“多くが明るみに出ていない”と指摘した。