【シドニー30日AAP】 インドネシア・バリ島にマリファナを密輸しようとした罪で懲役20年の刑を受け、現在も同国で受刑中のシャペル・コービー受刑囚の事件に関して、新証言が伝えられた。これによると、当時空港の荷物係だった男が大量のマリファナをそばにあった荷物に中に収めたという。同受刑囚の弁護人は「非常に有益な情報だ」としている。
2004年10月8日、シャペル・コービー受刑囚は、持っていた荷物の中に4キロ以上のマリファナを所持していたとしてデンパサール空港で現行犯逮捕された。しかし同受刑囚は逮捕時から現在も身の潔白を訴え続けている。
この証言をした女性はスーさん(仮名)で、30日、ナイン・ネットワークに対するインタビューで、2004年10月ごろ、ブリスベン空港の荷物係として勤務していた際に同僚の男がマリファナ入りの大きなバッグを持ち込むのを目撃した。「上司がその場にやってきたので、あわてたその同僚は自分の後ろにあった荷物をつかみ、その中にマリファナを隠した」とスーさんは証言した。
スーさんはQLD州で臨床カウンセラーとして働いていた経験があり、今回の証言に関して法的宣言書に署名した。証言が事件発生から7年経った今になった理由として「良心の呵責」と述べた。また、警察の捜査に協力する姿勢であるとし、マリファナを持っていた荷物係の名前を提示する用意があるという。