【アデレード7日AAP】 ぜんそくの研究および啓発活動団体Asthma Australiaが7日に発表した最新報告によると、SA州でぜんそくの症状を持つ子どもが病院へ搬送されるケースが、他の州や準州を上回っていることが分かった。行動計画(アクションプラン)の徹底が不十分との指摘がなされている。
同報告によると、SA州では病院に搬送される子ども10万人のうち、ぜんそくの症状で搬送される子どもは361人と、全国平均の309人を上回っている。また成人も含め、SA州では2016年、45人がぜんそくが原因で死亡し、このうち約70%の患者は救えた可能性があるという。
Asthma Australiaによると、SA州ではぜんそく患者の3分の2は症状が出た際の行動計画となるアクションプランを持っていないことが分かっており、2016~17年にぜんそくの症状で搬送された5,754人のうち、3分の1は適切な行動計画により、病院への搬送を避けられたとみられている。