【キャンベラ1日AAP】 ショートン連邦副財務相はテレビ番組のインタビューで、「オーストラリア人が怠け者だとは全く思わない」と述べた。これは前日に行われた、「オーストラリアは生産性を向上させる必要がある」という同省長官の発言による誤解を回避することが狙いのようだ。
マーチン・パーキンソン長官は28日、「生産性が向上しない限り、国民の生活水準の向上が徐々に減速するだろうと財務省ではみている」と発言した。しかしショートン財務相は翌日、同発言は国民が働き不足であることを示唆するものではないと主張し、「オーストラリア人は働き者だ」と述べた。また生産性とは、長時間これまで以上に働くことだけを意味しているわけではないとした。
パーキンソン長官の指摘によると、生産性に関しては、資本投資や新技術の採用をはじめ、「どのような手段で何を行うのか、また同じ労力でより多くの成果を導き出す」ことなど、様々な要因を考慮する必要があるという。また同長官は、1990年代に生産性が急激に向上したものの、ハワード前政権時代に「長い眠り」を伴ったとして、自由党による前政権を批判した。