【シドニー7日AAP】 世界自然保護基金(WWF)とNSW州自然保護カウンシルが発表した報告によると、NSW州では2017年に原生植物法が廃止となった後、コアラの生息する同州モリー(Moree)やコラレネブライ(Collarenebri)で、原生林の消滅率が約3倍となっていることが分かった。
WWFオーストラリアのブランチ氏は、コアラが絶滅する危険性のある動物として登録されているとした上で、NSWで2万2,173平方メートルの原生林がなくなっていることを受け、これはコアラにとって“有害”との見方を示した。
さらにブランチ氏は、NSW州では2017年半ば~18年半ばにかけて、コアラが住む生息地のうち5,246ヘクタールが破壊されたとして、早くて2050年にはコアラがNSW州からいなくなる可能性があると説明した。