【キャンベラ10日AAP】 オーストラリア健康福祉研究所(AIHW)によると、過去10年で高齢の路上生活者数が著しく増加している。
2016年に行われた国勢調査の夜、路上生活者の6人に1人が55歳以上でおよそ1万8,600人に上った。過去10年で同世代の路上生活者は49%増加、今後も増加を続けると予想される。多くが男性だが、女性も2011年から31%増加した。家庭内暴力やパートナーとの破たん、財政苦難や限られたスーパーアニュエーションなどが要因にあげられる。
2017年、65歳以上の高齢者は国民のおよそ7人に1人に当たる380万人だった。このうち3分の1は海外生まれ、およそ5人に1人が家庭で英語以外の言語を話す。
高齢者のおよそ66%が連邦政府の老齢年金を受給しているが、1997年の75%から減少しており、スーパーアニュエーションを主な収入源とする人が増えている。他世代同様、住宅ローンなしで家を所有する人は減少した。