【シドニー15日AAP】 ブラジルで5日間開催されている国際捕鯨委員会(IWC)の総会で、32年間続いている商業捕鯨の一時停止の解禁を訴える日本の提案が反対多数で否決された。
総会で、日本はクジラの個体数が十分に回復しているとし、商業捕鯨の再開と商業捕鯨への捕獲数の設定などを提案したが、全て否決された。
日本、ノルウェー、アイスランドは捕鯨禁止を無視して毎年捕鯨活動をしている。
オーストラリアは、日本の提案に強く反対姿勢を取っている国の1つで、今回の決定に喜びを表した。
谷合正明農林水産副大臣は、「科学的証拠や多様性が尊重されず、科学に基づいた商業捕鯨が完全に否定され、立場や意見の違う人々が相互の理解と尊敬を持って共存することができないのなら、IWCの一員として根本的に見直す必要に迫られることになる」と述べ、IWCからの脱退の可能性を示唆した。