【メルボルン15日AAP】 自己免疫疾患が原因で脱毛症に悩む人々にとって、脱毛を防ぐ可能性のある新薬が研究によって発見されたことで、今後の治療に期待が寄せられている。
メルボルン大学主導の研究によると、ヤヌスキナーゼ阻害薬として知られる2種類の新薬が、円形脱毛症に利用できる可能性があることがわかったという。
自己免疫疾患をもつ18歳から75歳の患者に対して、無作為プラセボ対照研究を行ったところ、 24週で疾患治療への新薬の有効性と安全性が評価できたという。
ロドニー・シンクレア皮膚科学教授は「2種類の薬は、 前頭性脱毛症と全身性脱毛症の両方の患者に対して研究を行ったところ、プラセボ(偽薬)を使った患者と比較した場合著しく効果が現れたことがわかった」とし「今回の発見は革新的なもの」だと述べた。
全世界に1億4700万人もの人々が脱毛症を患っているが、現在効果的な治療法は解明されていない。