【キャンベラ18日AAP】 ギラード首相は18日、欧州と米国で経済不安が起こっているにも関わらず、オーストラリア経済の基盤は強固であり、改革の機も熟しているという見解を示した。
世界経済の暴落や有権者の支持率が下降している中、首相は政府の炭素価格制度についての遊説をシドニーで行った。「ヨーロッパ諸国が大きな負債と高い失業率に苦しんでいる問題、そして米国経済の緊張状態という問題が同時に存在している中、オーストラリア経済は強固に成長し続けている。資源セクターだけで4300億ドルの投資があり、失業率も低い。豪経済には底力がある」と語った。
さらに炭素価格制度を、有権者に人気がなかったドルの変動相場制、関税削減、退職年金などの過去の政策に照らし、「オーストラリアの強力な経済基盤は、過去の政府に国民が必要とする大きな改革を行う勇気があったからこそ実現した」と強調した。