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米中貿易戦争 豪への影響を懸念

【キャンベラ18日AAP】   米国のトランプ大統領は、2,780憶ドル相当の中国製品に関税を課すと発表した。「米中の貿易戦争はオーストラリア国内の消費者に影響を及ぼす」と、バーミンガム貿易相は警告する。

トランプ大統領は、24日から中国製品に10%の関税を課すと発表。来年初頭には25%に引き上げる計画だ。中国政府が反発すればさらに圧力をかけると警告する。

世界4大会計事務所の一つであるKPMGは、米中の貿易戦争がオーストラリア経済にもたらす影響は、今後10年で少なくとも360憶ドルと見積もる。欧州連合(EU)や日本よりも打撃を受けると予想する。KPMGオーストラリアのチーフエコノミスト、ブレンダン・リン氏は、「他の国々が米中で製造される商品を避ける保護貿易措置をとることになれば、真の懸念だ」と話した。

バーミンガム貿易相は影響を懸念しつつ、「経済成長に向けて、現在進める貿易協定を今後も推し進めていく」と話した。オースストラリアは2013年から中国、日本、韓国、マレーシアと自由貿易協定を結んでいる。

野党労働党のオコナー議員も、「世界的な貿易戦争の巻き添え被害を被るのでは」と懸念を示した。

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