【メルボルン22日AAP】 カンボジアでスパイ行為などの罪で有罪判決を受けていたオーストラリア人映画監督が恩赦を受けて釈放されたことを受けて、マリス・ペイン外相はカンボジア政府に感謝の意を表した。
映画監督のジェームズ・リケットソン氏(69)は、昨年当時の最大野党であるカンボジア救国党(CNRP)の集会の場で上空にドローンを飛ばしたとして、スパイ行為と国家安全危害罪で逮捕、拘留させられていた。その後CNRPは最高裁によって解党させられている。
リケットソン氏は、先月31日にカンボジアの裁判所から禁錮6年の有罪判決を受けていたが、21日にノロドム・シハモニ・カンボジア国王から恩赦を受けて釈放された。
ペイン外相は「リケットソン氏と家族の苦難の日々に終わりが来た。リケットソン氏釈放の嘆願書を受け入れてくれたプラック・ソコン外務大臣とカンボジア政府に感謝する」と述べた。
リケットソン氏の息子ジェシーさんは「逮捕されてからの16ヶ月は悪夢のようだった。恩赦を与えてくれた国王に感謝する」と述べた。