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オーストラリアデー 再び議論に

【キャンベラ25日AAP】    度々議論の的となっているオーストラリアデーの変更に関し、モリソン連邦首相は新たに先住民のための祝日を設ける提案をした。

モリソン首相は25日、1月26日に英国からの船団がオーストラリアに初入港したとして、「オーストラリアデーの変更は、国の歴史を否定するようなものだ」「誤ちや傷、後悔も含めて歴史全体を振り返る必要がある」と話した。特定の日は明言しなかったが、1967年に先住民を正式に国民と見なした歴史的国民投票を記念して、首都管轄区域(ACT)が5月28日を祝日としていることに触れた。

WA州出身で先住民のワイアット大臣は、モリソン首相の提案を歓迎した。“先住民の日”の考えは大きな前進だとして、同氏は「7月のNAIDOC週間中に設定したらどうか」と提案した。

先住民関連特使であるアボット議員は、「すでにNAIDOC週間も国家謝罪の日もある。オーストラリアデーにみんなで協力するのが重要なのではないか」と2GBラジオで語った。

NSW州のバイロンベイ・カウンシルは、市民権式典を1月25日に前倒しすると決定後、式典を行う権限を剥奪された。政府は昨年、メルボルンのヤラ市やデアビン・カウンシルに対しても同様な措置をとった。

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