【ブリスベン12日AAP】 QLD州中央部では山火事が猛威を振るっており、住民は避難勧告の発令に備えている。
ロックハンプトンから西へ20キロに位置する山「ライオン・マウンテン」で11日午後7時20分頃(豪東部標準時)に発生した山火事は、これまでに8000ヘクタール以上に燃え広がっている。近隣の町アルトンドーンズに北上中の火事を消すため、少なくても17人の消防士が現在消火活動に当たっている。近隣住民には避難が必要になる可能性が伝えられており、危険が迫れば、消防士による自宅への戸別訪問を待たずに避難するよう指示もあった。
同州の生活安全省の話では、風が予測より穏やかなことから、炎の広まる速度も予想されたほど速くはないものの、避難準備の勧告は発令されたままだ。また、延焼の拡大防止のために迎え火で対処する「バックバーニング」も実施中。なお現時点では、住居などへの被害の恐れは出ていない。