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カメやジュゴンが激減、洪水の爪あと

【ブリスベン12日AAP】   今年夏に発生した自然災害が原因で、QLD州ではカメやジュゴンの死亡数が急増している。

12日発表の調査結果によると、今年1~7月までに、すでに649匹のカメの死亡が報告されている。これは前年同期比で、200匹以上の増加となる。一方ジュゴンも、昨年1年間の死亡総数が79頭だったのに対し、今年は1月からわずか7ヵ月間で、96頭もが同州の海岸に打ち上げられて死亡しているのが発見されている。

ダーリン州環境相によると、カメの主な直接的死因は、栄養失調と病気だという。今年発生した洪水が原因で、海岸の集水池での濁度の上昇と塩度の低下が起こったため、ジュゴンと同様、カメも主食の海草が減り、食物の確保に苦労しているという。また、衰弱したカメは水面上で過ごすことが多くなるので、船に衝突される危険も高まることが、死亡率上昇のもうひとつの要因のようだ。

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