【ブリスベン12日AAP】 ブリスベン在住の13歳の少年が、死亡する可能性の高い髄膜炎菌疾患だと診断された。今年に入ってQLD州で42人目の同疾患の患者となる。
同州の保健省によると、少年はメイター小児病院に入院中だが安定した容体。同省が少年の通学する学校と緊密に協力する一方で、教育省は少年と密接な接触のあった児童などの確認に当たっている。
ブリスベン南地区担当の公衆衛生医師ブラッド・マッコール氏は、「髄膜炎菌疾患の感染率は高くない」ことを強調し、少年と「密接な接触がなかった児童は危険にさらされているとは思われない」と述べた。同氏によると、髄膜炎菌疾患は細菌によって感染する深刻だがまれな感染症であり、「人口の約10%が無症状のまま、喉や鼻の中に髄膜炎菌を持っている」という。
髄膜炎菌は咳やくしゃみをした際に、鼻や喉からの飛まつを介して感染する。感染症状には、高熱、重度の頭痛、おう吐、筋肉痛、関節痛、眠気、急進性の発疹などがあり、致死的な髄膜炎や敗血症を起こす可能性もある。